楽天カードマ~~ン!
というCM・広告を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
楽天モバイルといい、楽天関係のCMはデカい音量とキャッチフレーズで耳に残りますね。
(画像:公式ホームページより抜粋貼付け)
さて、そんな楽天カードですが。
事実上の改悪となったゴールドカード、上位のプレミアムカードも含め、一体どこが具体的に違うのだろう?と思ったことがある方も多いはず。
今回は、そんな違いを整理してみましたので皆さんとシェアしていきたいと思います。
先に結論。私たち普通の中高年は「ノーマル楽天カード」で十分 (byこてつ)
年会費と国際ブランドで比較してみよう
カード名 | 年会費(本会員) | 年会費(家族カード) |
楽天カード | 永年無料 | 永年無料 |
楽天PNKカード | 永年無料 | 永年無料 |
楽天カード アカデミー | 永年無料 | 発行不可 |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 550円 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 550円 |
楽天ANAマイレージクラブカード | 550円 (初年度無料、年に1回の利用で2年目以降も無料) | 永年無料 |
楽天銀行カード | 永年無料 | 発行不可 |
このほかにも、アルペングループ楽天カード、楽天カードみちのく銀行デザイン、楽天カードゆうちょ銀行デザイン等があります。
年会費で比較をすれば、お得なのはお馴染み「楽天カード」です。
年会費は永年無料、家族カードも永年無料です。一番ベーシックなカードといえますね。
楽天市場等のキャンペーン期間にしか使わない、という方であっても。
年会費は永年無料のため持っていて損をすることはありません。
家族カードも永年無料なので、まずは楽天カードを作ってみようか、という方にもおすすめの1枚です。
上図の中で年会費550円というのが「楽天ANAマイレージクラブカード」です。
しかし、初年度は年会費無料のほか、次年度以降も年に1回以上の利用で年会費は無料なので、「年に1回はクレジット決済をする」という方であれば実質永年無料です。
ここで、国際ブランドについても比較してみましょう。
今回比較する7種類の楽天カード全体をとおして、
- VISA
- Mastercard
- JCB
の3つが国際ブランドになっているものが多いですね。
ただし、アメリカン・エキスプレス(アメックス)一択という方は、
- 楽天カード
- 楽天PINKカード
- 楽天プレミアムカード
の3つのみが対象となっています。
なお、楽天銀行カードの場合は、逆にJCB一択となっているので注意が必要です。
追加カードで比較してみよう
カード名 | 家族カード | ETCカード |
楽天カード | 無料 | 550円 |
楽天PINKカード | 無料 | 550円 |
楽天カード アカデミー | 発行不可 | 550円 |
楽天ゴールドカード | 550円 | 無料 |
楽天プレミアムカード | 550円 | 無料 |
楽天ANAマイレージクラブカード | 無料 | 550円 |
楽天銀行カード | 発行不可 | 550円 |
ETCカードの年会費は、楽天PointClubのランクがダイヤモンド、プラチナの場合は無料となります。
家族でクレジットカードをシェアできる家族カードは、結婚して家族を持つと便利です。
年会費の差こそあれ、基本的には家族カードを発行できますが。
楽天カードアカデミーと楽天銀行カードは家族カードの発行自体ができないので、要注意です。
車を持っている方が気になるのはETCカード。
ノーマル・楽天カードの場合、ETCカードに550円かかってしまうところが残念なところです。
でも、楽天市場をよく利用する方で、楽天PointClubのランクがプラチナ以上を保てるという場合には、ETCカードの年会費は無料となるので、自分のランク状況と相談といったところでしょうか。
どうでもいいことですが、 私こてつは「ダイヤモンドランク」をここ数か月維持しています。
そもそも楽天カードのメリットとは? → ①基本の還元率が1%
そもそも、楽天カードがお得と言われるゆえんはどこにあるのでしょうか。
私は、年会費が永年無料にもかかわらず、基本還元率が1%という点にあると思っています。
楽天カードの場合、100円につき1ポイント貯まります。
楽天系列のサービス以外での利用であっても1%の基本還元率となるため、楽天市場などでの利用がない方であってもポイントが貯まりやすいカードといえます。
これは大きなメリットといえます。
②ポイントの使い道が幅広い
貯まったポイントの利用用途が限られると、ポイントの還元率が高くてもあまりメリットに感じられないかもしれません。
しかし、楽天カードの利用で付与される「楽天ポイント」は、あらゆるお店で利用する(貯める)ことができます。楽天経済圏と呼ばれる所以ですね。
街の加盟店やネットショッピングなどで1ポイント=1円相当で利用できるのはもちろん、以下の楽天グループサービスで貯まったポイントを利用できます。
- 楽天市場
- 楽天ブックス
- 楽天でりばりー
- 楽天トラベル
- 楽天TV
- 楽天ペイ
- 楽天銀行
- 楽天証券
(利用する際の還元率は利用するサービスごとに異なる場合がありますのでご注意ください。)
③楽天市場での還元率が3%以上!
どの楽天カードを選んでも、楽天カードを使って楽天市場でお買い物をすると
ポイント+2倍です
例:月々10,000円(税抜き※)のご利用の場合
【通常購入】 【楽天カードで購入】
年間で1,200ポイント → 年間で3,600ポイント
【注】2022年4月から、税抜き価格に対してのポイント付与に変更されます(ただし、非課税となるふるさと納税等は除く。詳細は公式HPにて要確認)
楽天市場では日頃から色々なキャンペーンが開催されているので、賢く楽天カードを活用することでポイント付与をアップさせることが可能です。
④SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天には、SPU(スーパーポイントアッププログラム)というサービスがあります。
これは楽天が指定する条件をクリアすることで、ポイントアップの倍率が増えていくというものです。
有名どころでは、
- 楽天カード +2倍(前述のメリット③再掲)
- 楽天プレミアムカード +2倍
- 楽天銀行+楽天カード +1倍
- 楽天証券 +1倍
- 楽天トラベル +1倍
- 楽天ブックス +0.5倍
- 楽天市場アプリ +0.5倍
- 楽天ビューティー +0.5倍
などです。
このほかにも、
- お買い物マラソン
- 買ったら倍
- 毎月1日はワンダフルデー
などのキャンペーンを活用すると、さらにSPUがアップしていきます。
これらも、賢く使いこなせれば何十倍というSPUになるとされていますが、私こてつの場合は通常5倍どまりです(涙)。
お買い物マラソン等をつかいこなせばもっと上がりますが、まとめ買いをしないとメリットがでない企画となっています。
私たち中高年は、時としてあれも!これも!と色々なキャンペーンに乗り過ぎることも疲れる原因になるので。
適度にポイ活をしつつ、自身の健康とのバランスを保ちながら、ゆり~く上手に活用しましょう。
また、ポイント欲しさに買い物をし過ぎても本末転倒です。
振り回されない程度に、ゆるく、賢く、健康的に、カード会社側の思惑に使われないように私たちが使いこなしましょう。
血眼になってポイントや懸賞に夢中になり過ぎると、逆に疲れる。
⑤電子マネーとの相性が良い
楽天は幅広いサービスを展開しており、電子マネーやQRコード決済も行っています。
これらと楽天カードは当然ながら相性がよく、効率よくポイントが貯まります。
・楽天ペイに楽天カードでチャージをすれば、還元率は1.5%になります(チャージ時と支払い時での、いわゆる「ポイントの2重取り」)
・楽天Edyもポイントの2重取りができるため、還元率が1%になります。ただし、楽天銀行カードの場合には楽天Edy機能が付帯できないため、注意しましょう。
楽天カードにデメリットはないのか?
メリットだらけの楽天カードに見えますが、やはりそこは経済の落とし穴。
世の中そう思い通りにはいきません。どこかで誘導策や条件というものがつきものです。
①ポイントの中には有効期限が設定されているものがある
楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。
通常ポイントは、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間有効だよ。つまり、カードを使い続けてれば、実質有効期限無しってこと。
楽天証券でのポイント投資や楽天カードの支払い充当にも活用できるんだ。
期間限定ポイントは付与された翌月末までっていうパターンが多いわね。詳しくは楽天ポイントアプリで確認をして、期限が切れる前に使うように管理しなくちゃね。
ちなみに、ポイント投資や支払い充当には使えないわよ。
いずれ、楽天ポイント加盟店、ふるさと納税、楽天ペイなどで有効に活用すれば、期間限定ポイントが無駄になることはないでしょう。
②メールマガジンが多い
楽天といえば、メールマガジンが多いことで巷では有名です。
いろいろなキャンペーンではエントリーが必須となりますが、この場合には「メールマガジンを購読する」ことが条件に含まれていることが多いです(小さい字で注意書きに書いてあったりします)。
お得な情報をキャッチできるようになるメリットがある一方、頻繁にメールマガジンが届くようになり、それが煩わしく感じる場合には無理に購読を続ける必要はありません。
キャンペーン終了後にメルマガの配信を解除するようにしましょう。
なお、情報に振り回されるのが疲れる場合には、「キャンペーンには参加しない」という選択肢も私はありだと思います。
基本還元率が高いカードなので、自分のペースで自分の使いたいときに使う、ということでも全然アリだと思います。
楽天カード7種類を比較してみよう
お待たせしました。それでは、楽天カード(うち7種類)を一斉比較していきましょう。
①楽天カード
- 年会費は本会員・家族会員ともに無料
- ETCカードは年会費550円。ただし、PointClub会員のランクがプラチナ以上の場合は無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス
- 充実した海外旅行傷害保険(最高2,000万円の補償あり(ただし、利用付帯等条件あり))
楽天市場での還元率は3.0%。日々のお買い物を楽天市場に集約するとさらにお得になります。
年会費無料で基本還元率1%、楽天市場も使うという方はこれ一択かな?と私は思います。
②楽天PINKカード
- 年会費は本会員・家族会員ともに無料
- ETCカードは年会費550円。ただし、PointClub会員のランクがプラチナ以上の場合は無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス
- 女性向けのお得なカスタマイズ特典あり(お得なクーポン、女性のための保険等)
- ピンク色のカードデザインを選べる
ノーマル・楽天カードの機能はそのままに、女性向けの特典が付帯されているのが特徴です。
用意されている特典も、必要がない場合は利用しなくてもよいので、ピンクをベースとしたパンダ柄がいい、等の女性の場合には選択肢の1つになるでしょう。
③楽天カード アカデミー
- 年会費は本会員無料。家族カードは発行不可
- ETCカードは年会費550円。ただし、PointClub会員のランクがプラチナ以上の場合は無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、JCBの2種類
18歳~28歳までの学生限定のカードです。卒業後は(ノーマル)楽天カードに自動的に切り替わります。
ノーマル・楽天カードの機能はそのままに、学生限定の特典が付帯しているので学生はこれを選択して間違いないでしょう。
- 入会初年度に限り、楽天ブックスでの利用でポイント最大4倍
- 楽天トラベルでの高速バスの利用でポイント最大3倍 など
また、楽天学割に自動で登録されるため、
- 楽天市場での送料無料クーポンプレゼント
- 毎週水曜日10:00~は、楽天市場・楽天ブックスの利用でポイント3倍以上(要エントリー)
- ファッションや動画に使用できるクーポンプレゼント
- アンケートなど無料でポイントが貯まるチャンスが多数
などの特典もあるようです。
④楽天ゴールドカード
- 年会費は本会員2,200円・家族会員は550円
- ETCカードは無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB
- 充実した海外旅行傷害保険(最高2,000万円の補償あり(ただし、利用付帯等条件あり))
あまたのゴールドカードの中でも、比較的リーズナブルに持つことができるゴールドカードです。
空港ラウンジ特典(国内主要空港、ハワイと韓国、年間2回まで)が付帯されています。
ゴールドカード改悪によって、個人的にはあまり持つ意味はなくなったかな?と思っているカードになります(個人的意見です。。。byこてつ)
⑤楽天プレミアムカード
- 年会費は本会員11,000円・家族会員は550円
- ETCカードは無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス
- 充実した海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円の補償あり(自動付帯))
楽天カードで、かつ自己申し込みできるカード(≠インビテーション)のうち、最も上位グレードのクレジットカードになります。
楽天市場での還元率が5%になりますので、楽天市場での買い物を頻繁に行うという方にとってはお得なカードとなるでしょう。
なお、ノーマル・楽天カードと比べて、年会費やポイント差の「もと」を取れるという意味での「損益分岐点」は、楽天市場・楽天ブックス等での年間利用額36万円とされています。
しかし、2022年4月から、税抜き価格でのポイント付与に変更されるので、その分の8or10%分の影響は結構響いてくるものと思われます。
楽天プレミアムカードの最大のメリットは、プライオリティパス(プレステージ会員)に無料で登録できるという充実した海外空港ラウンジサービスが受けられる、という点ではないでしょうか。
個人的には、海外旅行をそこまで頻繁にする生活スタイルではないため、このメリットを活かすことはできない派です。この辺は個々人がどこにメリットを見出すかという価値観によるところが大きいと思います。
⑥楽天ANAマイレージクラブカード
- 初年度の年会費無料。2年目以降は550円(年1回の利用で無料)
- 家族カードは無料、ETCカードは550円。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB
- 充実した海外旅行傷害保険(最高2,000万円の補償あり(ただし、利用付帯等条件あり))
ノーマル・楽天カードにANAマイレージクラブカード機能が追加されたカードになります。
ANAマイルコースが楽天ポイントコースのいずれかを選択し、ポイント(orマイル)を貯めることができます(コースは変更可能)。
なお、楽天市場でのカード利用分は楽天ポイントで付与されます。ANAマイルコースの方の場合は、楽天ポイント2ポイント=1マイルに自動変換され、翌月にANAマイレージクラブのマイル口座に進呈されるとのことです。
ANA国内線のスキップサービスも利用できるので、ANAマイルを貯めたい方にお勧めのカードですね。
⑦楽天銀行カード
- 年会費は本会員無料。家族カードは発行不可
- ETCカードは年会費550円。ただし、PointClub会員のランクがプラチナ以上の場合は無料。
- 還元率は1.0%~
- 国際ブランドは、JCBの1種類
ノーマル・楽天カードに楽天銀行のキャッシュカード機能が追加されたカードになります。
このカードの特徴は、楽天銀行普通預金の金利が2倍になるということに尽きます。
楽天銀行のキャッシュカードと楽天カードを1枚に集約したい方にはお勧めのカードです。
中高年にはノーマル「楽天カード」がオススメ
楽天カードにはいろいろなラインアップがあります。
こてつ的には、アラフォー・中高年世代にとっては、結局のところ、ノーマル・楽天カードが一番メリットが大きい、と思っています。
ただし、
- 楽天証券で投資も管理している
- 楽天市場で通販はまかなっている(年間の利用額が約40万円以上ある)
- 楽天モバイルを使い、楽天でんき、楽天ひかり等楽天経済圏で生活も回している
- 電子マネーやQRコード決済は、楽天ペイや楽天Edyを基本にしている
- 海外旅行・出張も多く、なによりプライオリティパスを無料で利用したい
という方は、楽天プレミアムカードも選択肢に入ってくるものと思います。
それぞれのライフスタイルに合わせて、ポイントや各種サービスを有効に活用しつつ、生活を充実させられたら、素敵なクレカライフが送れるのではないでしょうか。
春はクレジットカードのお得な入会キャンペーンが多いシーズンです。
学生の方ならアカデミー、プライオリティパス狙いならプレミアム、女性特典やデザインならPINKと。
それぞれの個性を活かしつつ、1人1枚は持っていて損はないカードの1つではないかと思います。
中高年にも夢と「ポイント」を
以上、こてつでした。
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